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鶏の部位別:特徴とオススメの食べ方

ヘルシーでさっぱりとしたイメージが強い鶏肉ですが、実際は部位ごとにさまざまな味わいを楽しむことができます。ここでは鶏の正肉・内臓肉、それぞれの部位の特徴と、下処理の方法やおすすめ料理を紹介しています。

参照元:農林水産省│鳥の部位図鑑(日本食肉消費総合センター監修)

せせり

鶏は頻繁に首を動かします。せせりは、そんな鶏の首の正肉です。よく動く鶏の首には筋肉が多く、そのためせせりも引き締まった肉質で、噛むとプリっとした弾力があります。それでいて、適度についている脂肪がジューシー。1羽からわずかにしか取れない部位で、肉を「せせり取る」ことから名づけられたと言われています。

せせりをおいしくいただくには

せせりは、旨味を多く含んでいるため、焼き鳥屋さんなどでもシンプルに塩焼きにされることが多いです。濃厚な旨味があり、噛むほど肉汁があふれてきます。素材を生かすも良し、調理法を選ぶことのない使いやすい鶏肉です。
ほかにも、普段はほかの鶏の部位が使われる料理を、せせりに置き換えても新鮮。例えば中華料理の油淋鶏やオイスターソース炒め・ザーサイ炒めなど。スープやホイル焼きにしても美味しく食べられるので、色々な料理に使ってみてはいかがでしょうか。

手羽さき

手羽さきは鶏の翼の先端部分。関節があるために見た目は「く」の字のような形状をしています。肉にはゼラチン質と脂肪、そして旨味がたっぷりと含まれているのが特徴。また、骨も鶏ガラとして使用され、スープの出汁を取るときに重宝されています。

手羽さきをおいしくいただくには

名古屋名物にもあるように、手羽先は唐揚げにしてもとても美味しく、ファンの多い部位。シンプルに塩焼きにしても、濃厚な甘辛ダレをからめても満足のいく1品になります。
ほかにもおすすめなのがスープやカレーなどの煮込み料理。骨そのものから出汁が出るため、野菜と一緒に鍋に入れれば、それだけで化学調味料や出汁の素が必要なくなります。
手羽さきそのものをしっかり味わいたいときには、ゆで玉子と一緒に煮物にするのもおすすめ。

手羽なか

鶏の翼全体は「手羽」という部位であり、手羽なかはその名の通り手羽の中央部分を指します。焼き鳥ではネギと並べて刺した形状が「いかだ」に似ていることから、そう呼ばれています。縦半分に割った場合には、「鶏スペアリブ」とも言われます。

手羽なかをおいしくいただくには

手羽なかは比較的に脂肪分が多く、それでいて揚げても煮ても焼いても美味しく調理できるオールマイティーな部位。
手羽元もとほど太くなく、平べったいので火が通りやすいのも使い勝手のいいポイント。自宅で唐揚げにするときは、肉に切り込みを入れると下味もよくつきます。
また、手羽さきの唐揚げはカリカリとした食感が楽しいですが、食べにくいのが難点。一方、手羽なかは肉離れが良いために子供や高齢者も食べやすいという魅力があります。

手羽もと

手羽もとの別名は「ウィングスティック」です。鶏の翼の根元部分にあたるため、太い骨が入っており、筋肉質で肉づきはいいですが、脂身は少なめ。肉そのものの食感は柔らく、味はあっさりとしています。骨からはたっぷりと出汁が出ます。

手羽もとをおいしくいただくには

手羽もとは、水炊きや煮込み料理にすると肉をホロホロと簡単に落とすことができ、しかも骨から豊富な旨味を持った出汁が出ます。大根や玉ねぎ、ジャガイモなどと一緒に煮込めば、野菜の旨味もグッとアップ。
唐揚げにする際には「チューリップ」がおすすめ。チューリップの形状は手羽先でもできますが、手羽もとの場合はより食べる部分が多くなります。
手羽もとの細いほうからキッチンバサミなどで骨の周りの肉をはがしていき……。太いほうまで身を持ち上げて、ペラッとひっくり返し、衣をつけて揚げるだけ。見た目がかわいらしくなるだけでなく、小さな子供でも手羽もとが食べやすくなります。

むね

写真などでご覧になったことがあればわかると思いますが、鶏はとても胸の部分が大きく発達しています。そんな鶏のむね肉は、脂肪分は少なく、低カロリー。味はさっぱりしており、ももと並んでどんな料理にも合う素材です。

むねをおいしくいただくには

むね肉は色々な料理に活用できる部位ですが、あまり高温で調理してしまうとパサパサになりがちです。そこで、低温でゆっくり火を通す料理が合っていると言えるでしょう。
例えば「よだれ鶏」などは特にぴったり。よだれ鶏は四川料理の一種で、鶏肉に甘辛いタレをからめて食べます。鶏は茹でるほかにも、蒸してもOK。レンジを使えば、より簡単によだれ鶏ができます。野菜やタレをアレンジすれば、さまざまなオリジナルよだれ鶏を楽しめるのもポイント。

ふりそで

鶏の「ふりそで」とは、手羽の下、肩近辺にあるごく限られた部位のこと。むね肉に比べジューシーで、ももよりは脂質が少なくあっさりしています。

ふりそでをおいしくいただくには

焼き肉屋さんに行ったら、ぜひ試してみたい「ふりそで」ですが、希少部位ゆえにあまりスーパーで見かけることはありません。もしも販売されていたとしても、「鶏かた肉」や「鶏トロ肉」のような別名で販売されているようです。
また、焼き鳥を扱っているコンビニによっては、この「ふりそで」を店頭で出すこともあるらしく、見かけたら即買いがおすすめ。
もしも、ふりそで肉を入手できた場合は、ぜひオーソドックスな鶏料理で味わってみてください。より、素材の美味しさが感じられるはずです。

かわ

鶏かわは脂肪分が多く、カロリーもささみの約5倍と高い部位。その一方で旨味がたっぷりとあり、コラーゲン・ナイアシン・ビタミンKといった栄養素も豊富です。しかし、鶏肉の下処理によっては、ときとして捨てられてしまうこともある部位です。

かわをおいしくいただくには

鶏のかわは、好きな人と嫌いな人に大きく分かれるのではないでしょうか。嫌いな人にとってはグニグニとした食感が苦手であることも。しかし、好きな人はむしろ、調理したときのかわのカリカリとした食感を楽しんでいるようです。
そこで紹介したいのが、鶏かわせんべい。居酒屋でもおなじみのつまみで、食べると止まらなくなります。かわが苦手という人でも比較的美味しく食べられるでしょう。

ささみ

ささみはむね肉の一部であり、胸骨に沿っている部位。むね肉ともも肉の間にあります。ちょうど笹の葉に形状が似ていることから、こう呼ばれるようになりました。肉にはタンパク質が豊富で、その逆に脂肪は抑えられています。

ささみをおいしくいただくには

ささみを牛肉の部位に例えるならヒレの部分。鶏1羽につき2本しか取ることができません。そのためむね肉やもも肉に比べて高めの値段でスーパーなどでは販売されています。
ささみならではの魅力と言えば、やはり脂肪が少なく、タンパク質が多いこと。そのためダイエット食には適しています。しかも、淡泊な味わいながら、肉質は硬くなく、加熱することでかなり柔らかくなります。
揚げ物やスープにしてもいいですが、ささみと言ったらサラダや和え物など、さっぱりとした料理が良く合います。

もも

ももは、鶏のむね肉同様にごく一般的な部位で、鶏の腰から足の付け根にかけてを占めています。焼き鳥屋さんでもおなじみ。肉厚なのが特徴で、旨味とコクがあり、焼き物・揚げ物・煮込みと幅広い調理法に向いています。

ももをおいしくいただくには

ジューシーで食べごたえのあるもも肉は、メインとしても充分活躍してくれる食材です。唐揚げ、照り焼きなど、揚げたり焼いたりするだけで食卓に色どりを添えてくれます。鶏肉にはヘルシーなイメージがありますが、もも肉はそれでいて特にボリュームを感じられる部位。食べ盛りの子供たちのお腹をたらふくに満たしてくれます。
定番の唐揚げをチキン南蛮にして豪華に見せたり、ほかの値段が高い食材に置き換えて照り煮にしたり、子供が苦手な野菜をさりげなく鶏料理に忍ばせたりと、用途はさまざま。

ハツ(心臓)

ハツは鶏の心臓を指し、内臓肉に分類されています。あっさりとした味わいの部位として焼き鳥などでおなじみ。
ハツという言葉は、ドイツ語「へルツ」や英語の「ハート」から由来していると言われています。形が矢先に似ているため、「ヤサキ」という別名も。

ハツ(心臓)をおいしくいただくには

心臓は筋肉でできているため、ハツはプリっとした食感があり、噛み切りやすい肉質です。
調理する際は半分に割り、周囲の脂肪や血管を除去し、血抜きして用います。こうすることで癖や臭みもなくなり、内蔵肉のわりには食べやすくなります。
肉はたんぱく質に富み、鉄分やビタミンA・Bもたっぷり。特に鉄分はレバーの半分ほどの含有量があって、多すぎることがないのも便利な点。
焼き鳥以外だとあまりなじみがないかもしれませんが、炒め物や煮つけにしても美味しい部位です。

ハツモト

名前の通り、ハツの根本、心臓と大動脈をつなぐ部分に位置している部位です。肉質は柔らかく、鶏1羽から取れる分量は限られている貴重な部位です。地域によってハツは「こころ」と呼ばれることもあり、そのつながりで残った部分のハツモトは「こころのこり」というしゃれた名前で呼ばれることも。

ハツモトをおいしくいただくには

例えば焼き鳥屋さんでハツモトが串に5つ刺さっていた場合は、鶏5羽分が使われるということで、かなりの希少部位。高価な値段がつけられていて、スーパーなどでもめったに見かけることはないと思います。そのため焼き鳥以外の料理が浮かばないという場合も。
もしも家庭で調理することになったら、濃い味の料理によく合います。焼き鳥屋さんでも、ハツモトは塩よりタレがおすすめ。
多くの場合は炒め物や揚げ物、煮込みに利用されているようです。ちょっと変わったところでは天ぷらも。

レバー(肝臓)

別名「きも」と呼ばれる鶏のレバー(肝臓)は、焼き鳥屋さんでもおなじみのメニュー。低カロリーで、たんぱく質豊富。鉄分やビタミン類がたっぷりと含まれています。鶏のレバーは特にフワリとした食感が持ち味です。

レバー(肝臓)をおいしくいただくには

レバーには独特な臭みがあり、これが苦手という人も多いです。しかし、この臭みはきちんと下処理を行えばだいぶ抑えられます。とにかくレバーは鮮度が命。鶏のレバーを買ってきたら、すぐに下処理をほどこしましょう。塩水・酢水・牛乳などに浸け込んで、しっかりと血抜きします。
忙しいときには、ただ茹でるだけの下処理でもOK。茹でるとアクが取れ、レバーの血液が固まり、簡単に除去することができます。
鶏レバー料理でぜひ試して欲しいのが甘辛煮(しぐれ煮)です。安値で売られているレバーも、ご飯によく合う満足な味に仕上がります。レバーが苦手な方にもおすすめ。

ボンジリ

ボンジリは鶏の尾骨の周りにある肉で、三角形をしています。そのため「さんかく」と呼ばれることも。そもそも「ぼんじり」という名前も、ひな祭りの歌で知られる「ぼんぼり」に似ていることが由来と言われています。

ボンジリをおいしくいただくには

ボンジリは牛や豚の尻尾にはない部位で、鶏1羽からもほんのわずかしか取れない希少部位です。非常に発達した筋肉からできており、噛めば噛むほど口の中に旨味が広がります。その脂の乗り方や量から「鶏肉の大トロ」と表現される場合もあるほど。焼き鳥屋さんでも人気の部位です。
その一方で、ボンジリはスーパーなどで生のまま見かけることはまずありません。置いてあっても、すでに焼き鳥にされていることでしょう。おすすめ料理も、やはり焼き鳥。塩で、肉そのもののをしっかり味わいたい部位です。

ヤゲン

ヤゲンは、胸骨の先端に位置するナンコツです。その形状はY字をしており、薬をこまかくするための昔ながらの道具「薬研」に似ていることから名づけられました。ナンコツのコリコリとした食感と、肉の部分の味わい、両方を楽しめます。

ヤゲンをおいしくいただくには

ヤゲンはヤゲンナンコツとも呼ばれ、スーパーなどではナンコツ(ヒザナンコツ)と、あまり区別されていません。パックに、ただ単に「ナンコツ」と表示されていた場合、ヤゲンのことも少なくないのです。
ヤゲンナンコツとヒザナンコツを比べると、ヤゲンのほうがヒザよりも柔らかめで、大きく切られていても食べやすい傾向が。
家庭料理にする際は、炒め物や焼き物が好まれているようです。ほかに唐揚げにしてもおつまみとして美味しい料理になります。

砂肝

砂肝は鶏の砂のうのこと。別名はスナズリ・すなぶくろなど。鶏は消化器官が発達しておらず、砂のうに飲み込んだ砂を溜め込んで消化に役立ってています。食べるとコリコリしていて、内臓肉ですが癖はあまりありません。

砂肝をおいしくいただくには

筋肉質で弾力のある砂肝は、コリッとした噛み応えで、焼き鳥でも人気の部位です。好きな方も多いと思います。しかし、家庭で調理するとなると、なかなか美味しくならないという傾向が。
内臓肉の砂肝を家庭で美味しく食べるためには、下処理が肝心。砂肝はほとんどの場合、水洗いの必要はありませんが、両側の硬くて青白い部分を取り除くことでグッと食べやすくなります。手で剥がしても、包丁で削いでもいいです。また、黄色い脂肪がついていた際は一緒に除去しましょう。
下ごしらえすれば。唐揚げや炒め物、煮つけなど、さまざまな料理に使えます。

ナンコツ

漢字だと「軟骨」と書き、鶏の柔らかい骨の部位のこと。単に「ナンコツ」と言う場合は、鶏の膝部分にある「ヒザナンコツ」のことを指すのが一般的です。一応、ナンコツは内臓肉に分類されていますが、正肉と同様に使うことができ、内臓肉であるにも関わらず下処理が必要ない場合も多々。

ナンコツをおいしくいただくには

ナンコツはコリコリと口の中で砕けるような食感が楽しく、炒め物・焼き物などではシンプルな味付けがよく合います。
そのまま食べても充分美味しい素材ですが、ぜひ試してもらいたいのは細かく刻んだナンコツを肉団子に入れること。
ホロホロと口の中で柔らかく崩れる肉団子に刻んだナンコツを入れることで、噛みごたえが生まれ、違った食感が味わえます。と、同時に、その肉団子をスープに入れるとたっぷりと出汁が出て、さらに美味しさがアップします。

色々な部位を食べ比べしたいときは……?

こうして鶏肉(鳥肉)の部位ごとの違いを知ると、食べ比べをしたくなりますね! また、同じ部位を牛や豚とも比較してみたくなります。色々な部位の味を楽しむのであれば、やはり焼き肉を試してみたいところ。このサイトでは名古屋で焼肉を楽しむのにお勧めのお店を紹介しているので、ぜひ探してみてください!