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コロナ禍にもすっかり慣れ、外食も避けているからこそ、家族や気のおけない友人と一緒に焼肉屋さんへ行くのはとても楽しいことですよね。焼肉屋さんで過ごす時間をもっと楽しいものにするために、焼肉に関する基礎知識や雑学をまとめてみました。
焼肉を食べるときは、何から注文しますか?一度に色んなお肉を注文する人もいれば、食べたい順番に注文する人もいますね。 実は、焼く順番や食べる順番などによって、おいしさが左右されることがあるんです。
お肉は、脂の少ない部位から食べるのがおすすめです。 先に脂の多い部位を食べると、あっさりした部位を食べたときに物足りなく感じてしまうからです。たれも、あっさり食べられる塩、醤油、味噌の順にしていくと 物足りなさを感じず美味しく食べられます。
たれ付の肉は、最初に焼いてしまうと網が汚れやすく、焦げてしまうので後で焼くのがいいでしょう。
焼肉には欠かせないたれ。焼肉屋さんが独自につくることも多い、焼肉にとって重要なものですが、どんな種類があるでしょう。
焼く前に肉に味をつける「もみだれ」や、焼いた肉を美味しく食べやすくするための「つけだれ」は基本は醤油です。もみだれは にんにくやショウガなどの香辛料、りんごなどの果物を加えることもあります。もみだれに肉をつけて寝かせる「壺漬け」などのメニューも あります。
ホルモンや内臓の部位には「味噌だれ」を使います。内臓は肉とは違った特有の臭いがあるので、臭みけしの効果も担っています。
焼肉屋さんで飲みたいお酒!と言われて、やっぱり頭に浮かぶのは「ビール」ではないでしょうか。アルコールには、食欲を増進させる働きがあり、濃厚な肉の脂で脂っこくなった口の中をサッパリさせたり、渇いた喉を潤したりしてくれるので、より一層肉を美味しく感じられるのです。口内をリフレッシュさせるためにも、ビールやチューハイのような「炭酸」がはいったお酒がおすすめです。
他に、肉料理と相性がいい赤ワインや、意外にも日本酒もおすすめです。ごはんと合う焼肉だからこそ、米でつくる日本酒にもマッチするんですね。
ワインは、最近は和食に合うものもたくさんでています。ぜひ、試してみてくださいね。
せっかく焼肉屋さんに行っても、「ダイエット中だから……」と食べる量やカロリーを気にしながら食べるのは、楽しみが半減してしまいますよね。 焼肉を食べると太ってしまうのは、脂の多い部位のお肉を食べたり、炭水化物をたくさん摂ってしまうから。でも、ほんの少し気を付けるだけで、 十分楽しめるんです。
ダイエット中は、まずサラダから食べましょう。お肉を野菜で巻いて食べたりするのもいいですね。お肉を焼くときにしっかり脂を落として、 たれをつけすぎないのがコツです。濃い味にすると、どうしてもごはんをたくさん食べてしまうからです。タンやヒレ、レバーなどの、脂の少ない部位のお肉がおすすめです。
焼肉のメニューには、様々な肉の部位が掲載されていますが、中には「これ、どこの部分?」と疑問に思うものもあります。一般的に知られているのは ロース、ハラミ・カルビなどでしょうか。タンやミノも最近はよく見かけますね。イチボ、ザブトン、カイノミ、ランプなどは、どこの部位か想像しにくいですが、どれも希少で美味しい部位のお肉です。
「通」好みのイチボは、牛のお尻の部分のお肉で弾力があり、刺身におすすめ。ザブトンは腕や肩の広い部分のお肉で、「みすじ」や「さんかく」など細かい分類がされています。カイノミはバラの一部で、ヒレの近くにあり牛肉本来の旨みが味わえる部位です。一頭から取れる量が少ない希少部位でもあります。ランプは腰からお尻にかけての大きな赤身で、きめが細かく風味がよいのでステーキなどで人気の部位です。
ハラミとサガリは、どちらも牛の横隔膜部分のお肉で、肉質は柔らかい赤身です。サガリは、腰椎に接している部分の肉のことを指し、牛一頭から1本しか取れないので、希少な部位ですね。名前も腰椎からぶら下がっているから「サガリ」肋骨側(腹側)についているから「ハラミ」と肉のつき方からで分けられているんです。
牛肉の部位には「イチボ」や「ザブトン」など肉とは思えない名前のものもあります。それに比べて「カルビ」は定番中の定番なので、肉の部位の名前と思っている人も多いはず。
しかし実は、カルビ、という名前の部位はないんです。カルビは、韓国語で「あばら」のことで、あばら骨のまわりの肉である「サンカクバラ」や「タテバラ」などがカルビとして使われています。
いかがでしたか?少し焼肉のことに詳しくなって、食べたくなってきたでしょうか。 美味しい焼肉を、より一層楽しく味わうためにぜひ役立ててください。